競馬新聞の読み方(調教欄)

(1) タイトル
 
TM(トラックマン)イチ推しが4番コスモバルクの調教だということ。そのコスモバルクに対してのコメントが「柔らかい走りで好気配 好調をキープ」。
ページトップへ>>>
(2) 距離の表示
 
1600 1000 800 600 200
ゴール前から逆算した距離。新聞によってはハロン表記の場合もある。1ハロン(Furlong)は正確には201.17メートルだが、日本では200メートルとしている。
ページトップへ>>>
(3) 各馬の調教時計
 
1行目 ゼンノロブ=ゼンノロブロイ。省スペースで馬名が短縮されることも。南芝稍=南馬場の芝コース、馬場状態は稍重。調教馬場は美浦が南北の2つ、栗東は1つ。なので南か北と記されていたら、それは美浦のこと。ちなみに栗東は略されると「栗」と表記される。
以下は調教タイム。65.2 50.9 38.1 13.6 は、1000メートル(5ハロン)の追い切りを200メートルごとに計時している。ちなみに1行目は、前走時の直前追い切りのタイム。調教タイムの後の丸囲みの数字は、馬場の何分どころを通ってきたかということ。脚色は「馬なり」「一杯追」「強め」など走った様子を説明している。併せ馬で遅れたなら「強め遅」、先着なら「馬なり先」など何パターンもの表記があるので注目してみよう。
 
調教タイムの計り方は、1ハロンごとのラップタイムを計測し、ゴールから逆算して足し算していく。ラスト2ハロン目は4コーナー途中なので、通常は計測しない。ちなみに5ハロン(1000メートル)のハロン毎のラップがスタートから1ハロン目15.0秒-2ハロン目14.0秒-3〜4ハロン目25.0秒-ラスト1ハロン11.0秒だとしたら、新聞に載るときには65.0-50.0-36.0-11.0秒となる。
 
2行目 12南BW稍助手=12日、南馬場のBコース(Wはウッドチップコース、美浦の南馬場はBコースがウッドチップ)、馬場状態は稍重、調教助手が騎乗。
 
3行目 15南C芝稍鹿戸=15日、南馬場のCコース(美浦のCコースは芝コース)、馬場状態は稍重、鹿戸騎手が騎乗。98.2秒は1400メートル(7ハロン)のタイム。数字左下の小さな▲がそのことを意味する。これは慣れないとわかりにくい。。
 
4行目 2行目とほぼ同じ
 
5行目 3行目同様、7ハロンからのタイム。(古オープンコイントス馬なりの外併入)=古馬オープンのコイントス号との併せ馬を行い、馬なり(強く追わない)で自身が外に位置取り、ほぼ同時にゴールしたということ。
 
6行目 24日、つまりはレース前日にも調教時計を出したということ。800メートルから。
ページトップへ>>>
(4) 短評
 
短評は(冒頭のTMイチ押しもあわせて)採時担当トラックマンが、調教をみた様子を、文章、ABC評価、前走との比較[→](=平行線の意味。矢印が斜め上向きなら状態アップ、上を向いていたら超アップ、下向きなら下降線など)であらわしている。ここは担当制(条件別、調教のコース別など)になっている。

宮崎氏「美浦トレセンではだいたい水、木曜の2日間で1000頭の馬が追い切りをしている。冬場は朝7時に馬場が開いて、だいたい11時ぐらいまでの4時間、日刊競馬では7名で手分けして採時している。(坂路馬場だけは自動計測)。新聞に載せるのはいわゆる15-15(1ハロンを15秒で走る、人間でいうとジョギング程度)以内のタイムに限っているが、トレセンにいる馬たちはほとんど毎日馬場に入り、調教をしている。最近、坂路が800メートルに延長されたので、調教パターンがまた少し変ってくるのかもしれない。
調教欄をどうやってみるか。まずは、調教の方法というのは、厩舎によってさまざまだということを前提にしてもらいたい。速いタイムを出すことをよしとする厩舎もあれば、そうでないところもあるということ。調教タイム自体をみるのならば、その馬の縦の比較が大事。普通、順調に使われている馬なら、1週間に1度は調教タイムを出す。馬によっては2回、3回出すこともある。それがポコッと1週分抜けている場合はその間に何かトラブルがあったと疑うべし。たいていのことは厩舎コメントに書かれているので参照するといいだろう。あと、調教タイムをみる上で気にしたほうがいいのは、コース取りだろう。タイムの最後に丸囲みの数字で馬場の何分どころを通ったのかがわかるようになっているが、採時は内ラチのハロン棒を基準にしているから、同じようなタイムなら、外目(数字の大きな方)を通ったほうが、長い距離を走ったということになるわけ。ワイド中継なんかで、映像をみれば、その違いがよくわかると思うよ。それから、時計の速い、遅いでいうと、逃げ馬は速くて、追い込み馬は遅い。掛かる馬も速い。だいたいこのパターンに当てはまるね。けど、それがそのままレースの結果に直結するわけじゃない。何度もいうが、厩舎の特色とも合わせて、よく見極める必要があると思うよ」
ページトップへ>>>

<<< BACK